手術療法
血栓の場所や程度によっては、命にかかわる重篤な症状のものもあり、手術により取り除く必要があります。できて間もない血栓は、あまり硬くなっていないので、カテーテルで風船を挿入し、膨らませることで血栓を取り除くことができます。患者の負担も軽く、通常、日帰りもしくは1日入院で可能とされています。
血管が完全に閉塞し、カテーテルで取り除くことができないケースでは、バイパス手術が行われます。自分の足の静脈あるいは人工血管でバイパスします。バイパス手術とは、閉塞した静脈に代わる血管をつなげる手術を言います。閉塞性動脈硬化症などで行われます。4日から1週間の入院が予想されます。
下肢静脈瘤は、皮膚を切開し、表面の静脈瘤を取り除く方法が用いられます。程度が軽いケースでは日帰りで行うことができます。
比較的程度の軽い症状における手術を紹介してきましたが、命にかかわるような重篤な症状の場合は、このようなわけにはいきません。また、後遺症も覚悟しなければならないでしょう。つまり、症状の軽いうちに発見し、早期治療を施したら、早期に完全回復も可能であるということです。1日のカテーテル治療で回復するものも、長い間放っておくと、かえって長期治療を必要とする事態に陥ってしまうのです。