血液の線溶作用の機能不全
怪我などにより血管が破れた場合、そこに血小板が集まり、フィブリンが凝結し血栓を作ります。このように止血した後、血栓を溶かす働きを線溶作用と言います。線溶作用により、再び血液が流れ、正常を取り戻すことができるわけですが、この線溶作用が正常に働かなくなってしまうと血栓症を引き起こしてしまうわけです。
線溶作用の機能不全は先天性血栓症素因とされており、特にプラスミノゲン異常症は、一般人の4%と言われています。高Lp(a)血症は、悪玉脂肪にたんぱく質が結合した粒子であるLp(a)濃度が高値である症状です。Lp(a)濃度は、一般人の4分の1から3分の1の人が高値で、優性遺伝すると考えられています。
血栓症や動脈硬化の危険因子としても最近注目されているようです。Lp(a)には、プラスミノゲンによる線溶系を抑制する働きがあり、専用作用の機能不全、そして血栓症を引き起こすと考えられているわけです。
ただし、線溶作用が働くのは、フィブリンが凝結し血栓を作ってからです。血栓ができてしまうことが血栓症の原因と考える場合、線溶作用の機能不全が血栓症を引き起こす原因とは必ずしも言えないようです。