特発性血栓症
特発性血栓症とは、生まれつき血管中の血液が固まりやすい症状を言い、原因が明らかではありません。血栓症の発症年齢が若かったり、何度も血栓症を繰り返したりする場合、特発性血栓症が疑われます。特発性血栓症が発症するきっかけとして、手術、長期臥床、妊娠、感染症、飛行機などで長時間同じ姿勢でいたりなどが挙げられます。
現在、原因として考えられているのは、血液を固まらないようにする線溶作用がうまく働いていないのではないかということです。線溶作用を促進させるはずの凝固阻止因子や血管内細胞の働きに障害があるため、血栓症を引き起こしやすくなっていると考えられているのです。
特発性血栓症の症状は、血栓のできる部位によってさまざまです。下肢の静脈の血栓は、足のむくみや痛みを伴った腫れなどがあります。血栓の一部が肺の血管に詰まり肺血栓栓塞症を引き起こし、胸痛や呼吸困難などといった症状が表れる場合もあります。
特発性血栓症は、多くの場合軽症で済まされますが、肺血栓塞栓症などといった重病を併発すると、死に至る危険性もあるようです。特発性血栓症であることを早期に発見し、血栓症を起こしにくい生活を心がけ、手段を施さなければならないでしょう。