血栓溶解療法

血栓溶解療法とは、動脈を塞いでいる血栓を溶かして血液を流れるようにする薬を用いた治療法です。血栓を溶かす薬はアルテプラーゼで、平成17年日本においても承認を受け治療に用いることができるようになりました。脳卒中の即効薬として最近話題の治療法です。


脳梗塞は、脳の動脈が詰まり、脳に血液が流れなくなります。血液が流れなくなると、脳に栄養や酸素が行きわたらなくなってしまいます。その結果脳細胞が死んでしまい、最悪の場合には死に至るという大変怖い病気です。

血液が運ばれなくなってから少なくとも3時間以内に治療を施さなければ、後遺症が残ったり、脳死、死といった最悪の事態が考えられます。3時間以内に血栓を溶かし、血液を流れるようにすることで、そのような事態を避けることができると考えられているのです。


ただし、必ずしも成功するとは限りません。血管や脳が傷ついた後に血液が流れ出すと、今度は脳内出血を引き起こしてしまいます。また、アルテプラーゼは全身に作用する薬なので、他の器官に出血しやすい症状を持っていると、そこから出血し、症状が悪化する可能性もあるのです。脳梗塞、重篤な外傷や手術、肝障害、血圧異常、血糖異常、ワーファリンやヘパリンなど抗凝固薬剤使用中など、既往歴や所見により血栓溶解療法を行うかどうか判断されます。

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